June 25, 2005

市街地に大きな“猫”あらわる

6月17日金華ニュースネットの記事から

それは6月15日午後、浙江省義烏市江濱西路の義烏児童公園の入り口で発見された。
発見者は公園の木に“猫”がよじ登っているのを見つけた。その体は赤茶褐色、目の縁と両頬には白いぶちがあって、口の周囲とひげは白色で、ふわふわとしてとても長い尾は茶褐色と白の九節の輪の紋様。左右を見回しても“猫”の飼い主らしき人は見当たらないので、知人と二人で網袋を使ってそれを捕まえて持ち帰った。

発見者達は“猫”を職場の支配人の金さんに預け、金さんもとても気に入ったが、あまりに普通の猫と異なり大きくて重くて、その上外観も相違がある。金さんがインターネットで調べたところ、その結果はたいへん驚くべきものだった:この“猫”は本来なら国家二級保護動物のレッサーパンダではないか。
6月15日午後10時30分、金さんは義烏市の林業派出所に届け出た。

義烏の農芸山荘で多くの野生動物を飼育しているため、6月16日朝、レッサーパンダはそこに預けられた。また義烏市の警察側は浙江省林業庁所属の浙江省野生動物保護繁殖センターにも連絡し、同センターでも引き取りを承諾した。
同時に義烏市林業派出所でレッサーパンダの出所を調査したところ、この2日間、義烏児童公園には地方のサーカス団が来ていた。このサーカス団は義烏市の認可を受けておらず、警察側は直ちに調査に向かった。

このサーカス団の従業員によると、ここには2頭のレッサーパンダがおり、この2日間で一頭が脱走していた。警察側は相手に《野生動物飼育繁殖証明書》と関連書類の提示を求めたが、サーカス団の従業員はその時は書類を所持していなかった。警察側はサーカス団の所有者に書類を持参し調査に協力するよう連絡を入れたが、昨日の退勤時刻の時点で未だサーカス団の所有者は現れていない。

派出所の責任者は「彼らが証明書さえ提出すれば、レッサーパンダは返却する」と語っている。

関連情報:レッサーパンダ、別名の九節狼、金狗(狗=イヌ)。体型は肥えており、体重は5キログラムぐらいで、体長は40〜65センチメートル。海抜2000〜3000メートルの竹林の分布する混淆林と針葉樹林帯に生息して、朝晩に活動して食物を探し、日中は石の穴あるいは樹のうろの中で休んで、小さい群で活動し、比較的固定した活動地区がある。性質は比較的おとなしく、よじ登ることに優れ、よく高くて細い木の枝に登って休んだり敵の危害を避けたりしている。ヤダケの筍を好み、若葉、竹の葉と野草の果実と蘚苔、まだ小鳥、鳥の卵あるいは昆虫などを捕食し、更には甘い物を喜んで食べる。

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義烏ニュースネット6月17日 --- (写真参照)なにやら怒っています。おやつの笹がお気に召さなかったのでしょうか?(←こんなコメントは書いてありません)
この記事の中では、派出所に保護されたレッサーパンダが人を見て「凶悪な」鳴き声を発していた、とありました。
もしかすると鳴き疲れてふて腐れているのかも知れませんね。
Posted by redpanda at 01:34 P | from category: 中国小熊猫ニュース | TrackBacks
Comments

yo-co:

たったこれだけの文章なのに、翻訳&入力に二時間も要してしまった…。
義烏ニュースネットの方には、公園の樹木ではなく「春江路の電柱に登っていた」と書いてありました。
どちらにしても、近所の公園で上を見上げるとそこにレッサーパンダ。いい環境ですな。
そして網で捕まえられちゃうのね。

未認可のサーカス団にレッサーパンダ二頭、そこで何をさせられていたのでしょうか。
飼育許可証のないレッサーパンダが存在するということは、野生のパンダが生息する環境があり、それを捕獲・売買しているということに他なりません。
一頭でも多く、こうした闇のルートから救い出されるレッサーパンダが増える事を祈っています。

でも毛並みはいいよね、このコ。
(June 25, 2005 03:29 P)
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