February 27, 2006

ありのままに…

丸二日、何も書く気になれずにいましたが、少しずつ気分が落ち着いてました。

さて、先週土曜日の江戸川区自然動物園。

きりりブナ
「ヤァ!美しいお嬢さん」---ブナ君、ユウユウさんを間近にして顔を作っていますよ。

まったりパンダ
大人同士でまったりとした時間が過ぎております。

一方、次男坊くんは…?

ショボン次男坊
「えっと…、ボク、あの…、遠慮させていただきマス」

正確には次男坊くんは遠慮しているのではなく、遠慮させられているのですね。
外に出て来られないのかも知れません。
なぜならこの30分ぐらい前に、ブナ君に絞られたからです。

30分ぐらい前、放飼場にはブナだけが出ていたので「今日はブナの当番日なのね」と思っていました。
フッと室内に姿を消したブナ、そして空の放飼場に響く「ピーッ、ピーッ」という鳴き声。
続いて転がり出て来るユウユウ、やがて鳴き声が止んで外に出て来るブナ。去年と同じシチュエーション。
上の写真はこの後の場面なのです。

梅、五厘咲き
この日は久しぶりに時間があったので、日本庭園で蕾のふくらみ始めた梅を見たり、西葛西のカレー屋でランチしたりと、午後の三時間ほどを費やし動物園を出たり入ったりしていました。

その途切れ途切れの時間の中で、次男坊の悲鳴を聞く事四回。
そのうち一回は掃除中の飼育員さんの耳に届き、しっかりと二頭を止めてくれました。
飼育員さんを振り返りながら駆け去るブナでしたが、そのままぐるぅりと放飼場を一周してまた次男坊と鉢合わせしてしまいました!
細い毛がパアッと舞い上がるのが見えました。
今度は掃除の水音のせいで飼育員さんの耳にも次男坊の声は届きませんでした。

きりり次男坊
次男坊はまだまだ元気です。
でもお兄ちゃんのロン君が怪我していた尻尾の付け根付近、次男坊くんも同じ場所の毛並みが先週に比べて薄くなっているようです。

きっと私はとても間の悪いタイミングでそこに居合わせたんですよね。
もう何も書かずにおこうかとも思いましたが、私が見た事をありのまま書いておきます。
そしてしばらくは記事を書く気になれないので、私もちょっと冷却期間を置きたいと思います。
Posted by redpanda at 10:58 P | from category: 江戸川区自然動物園 | TrackBacks
Comments

げろっぱ:

日々様子が変るのですね。
私はブナ君がユウユウさんに迫るのが見れませんでした。ブナ君がユウユウさんに迫りたい気持ちがいっぱいの日と、そうではない日で次男坊君に対するレスリング度が違うのでしょうか。
室内で行われると逃げ場がなさそうなので辛いですね〜
野生だとブナ君って強いオスなんだろうな。次男坊君、たくましく育つのじゃ〜
(February 28, 2006 09:04 P)

yo-co:

げろっぱさん、
コメントを付け難そうな記事にもいつも色々と書いてくださってありがとうございます。
視点が異なるげろっぱさんのご意見を読むと、スッと気が楽になります。
仰るとおり、あそこのレッサーパンダ達は日替わり時間替わりで互いの関わり方が変化しているようです。

先日は夕方の一時間は三頭とも外にいて、ブナが近づいてくると次男坊はユウユウのいる所へ逃げていくのです。
そうするとブナがユウユウに迫ろうとするたびに次男坊が間に挟まってしまい、行き場を失った次男坊は腰が引けながら「ピー」と鳴いてブナに立ち向かう羽目に陥っていました。
ブナにしてみればユウユウに近寄るたびに変な奴に邪魔されて、気分を害することこの上ないと思うのです。
繁殖期に雌の近くに子パンダがいるとこのような危険があるから子離れというものがあるんだなぁと、実感をもってよく理解できます。
(February 28, 2006 02:11 P)

ぴっぴ:

ユウユウさんがブナくんを求めている時に、うっかり次男坊くんが近付くと痛い目に遭うような気がします。

子供にはそこら辺のことは判らないですもんね。
ケースが違うのですがハオくんがシーンファちゃんに威嚇されたり殴られたりも不用意に近付くからだそうです。

見たくないシーンを目撃してしまうと言うのは誰よりも良く観察している証でもあると思いますよ。
私も江戸川でお気に入りのプレが村八分から大ケガを負うまで一人で見ていたので気持ちがず〜んと沈みました。
数ヶ月間プレの記事も書けなかったぐらいです。

次男坊くんはロンくんに比べてめげない逞しさも持っていると思うのできっとまた元気にプロレスを挑んでいることと思います。(願望)
(February 28, 2006 08:30 P)

ぱんまに:

入り口にいる次男坊くん見てると「おばさんちに遊びにおいで」といいたくなるような写真ですね。大人にはオトなのつきあいがあるんだよお。。。と教えてあげたい。
少し又悲しいお知らせですが、茶臼山のシロくんがお星様になられたそうです。茶臼山に行かれたレッサーファンの方から教えていただきました。私はあのブチャアとした顔のシロくんと顔を並べて写真を撮るのが夢でしたがかなわぬものになりました。残念です。
(February 28, 2006 10:36 P)

かみや:

やっぱりどんなに可愛くても野生動物なんでね…。それも群れで生きる動物でもないし。野生で子離れする時期には、動物園でも子離れできるようにできないものですかね??というようなことを考え始めると、動物園の存在そのものを否定しかねないので、ここらで切り上げます。次男坊、かわいいぞ、ふぁいとっ
(February 28, 2006 11:14 P)

yo-co:

ぴっぴさん、
好きな個体が村八分(しかも我が子に)というあのプレの記事からは、
やるせない思いがひしひしと伝わってきました。
そして、あそこまでの情報を聞き出されたぴっぴさんは凄いなぁと思いながら拝見していました。
でもその陰にはやはり、強いショックがあったのですね。今はとても判ります。

動物同士の喧嘩を目撃した時って、何か我々にできる事はないのでしょうかねぇ。
大声出して喧嘩が止まるものなら(或いは飼育員さんが気付いて下さるのなら)
どんなに大勢の人がいようとアタシゃ叫びますよ、ゴスペルで鍛えたこの喉で。
何もできずに見ているしかないのがまた、もどかしいんですよね。

ユウユウが次男坊を威嚇したりしなかったりとムラがあるのも、その都度
意味はあるのでしょうね。
早くから子離れしようとしていたのも、積極的なブナのアプローチの影響が
次男坊に及ぶのを本能的に避けようとしていたのかも知れません。
そう考えると、動物というのは繊細で、付き合うには一筋縄ではいかないのですね。
(March 01, 2006 12:29 P)

yo-co:

ぱんまにさん、
見ていて不思議でしたよ。普段なら軽々と踏み越えて出て来る所なのに
次男坊は顔を覗かせるだけで入って来ようとしないのですから。
次男坊には少しでも痛い目に遭わずに済むように、色々と教えてあげたいですよね。
時にはお母ちゃんから離れて、一人で遊ぶようにとか。

レッサーパンダには冬よりも夏の暑さの方がダメージが大きいように感じられますが
最近訃報が続きますね。今冬は気温の変動が激しいからでしょうか。

茶臼山の亡くなったレッサー君の事は告知があったのでしょうか。
決して動物園や飼育員さんを責めようとしているのでなく動物たちにきちんと
お別れを言いたいから、訃報告知も誕生告知と同じくらいしっかりと
行なって欲しいと思うのです。
(March 01, 2006 12:45 P)

yo-co:

かみやさん、
昨年は気付かなかったのですが、今年は子離れと繁殖の関連性を強く感じました。
> 野生で子離れする時期には、動物園でも子離れできるように
展示スペースさえ許せば、是非そうして欲しいですよね。
せめて展示ローテーションの中で、子パンダを少しでも長く独立させて欲しいです。

日によってレッサーパンダの気分も変わるだろうから、「今日はしつこく喧嘩するから
展示を分けよう」などというきめ細かな対応を、可能なものなら飼育員さん方も
やりたいだろうと思うのです。でも一種類の動物に付きっきりにはなれない。
先日次男坊の悲鳴を聞いて飼育員さんが反応された時、持っていた掃除道具を
放り投げて駆け付けたのではないかと思う程の音が聞こえたので
今更ながらその真剣さを垣間見た気がしました。
(March 01, 2006 01:03 P)

yo-co:

りおさん、
先日はブナの前に次男坊がウッカリ立ちふさがったのを連続して見たので、
これではブナも可哀想だと思いました。
見ている人も次男坊の事を「あのコは弱いのに場所を譲らないのよね」と言っていました。

これまではブナと母子とを分けて欲しいと考えていましたが、むしろ子供を
繁殖期を迎えた親と分けるのが自然に近いのかなと感じるようになりました。
埼玉こども動物自然公園のタケ&ノコが早くも母親と別展示になっている
という事を知ったのも自分の考えが変わるヒントになりました。
(March 01, 2006 01:24 P)

yo-co:

中山さん、
楽しんでいるときの次男坊君は満開の笑顔を見せてくれるので、そうじゃない時の
表情が余計に寂しそうに見えてしまいますよね。
江戸川Zooの大人レッサーパンダは二頭とも不思議と野生度が高い、というか
季節によってキッチリと違う行動を見せてくれるような気がしています。
様々な条件さえ許せば、ユウユウが子離れのサインを出したら母子を離す
という方法を採ってみるのもアリかな、なんて思ってしまいます。
ユウユウの野生のカンを信頼して、なんてね。
でも実際のところ、レッサーパンダの子供は何ヶ月ぐらいで母親から離しても
自立して生きていけるのでしょうね。
(March 02, 2006 11:07 P)

ぱんまに:

夕べは池田動物園のHP見てました。リニューアルされて、飼育動物一覧にはあの例の飛飛嬢とちょっと見なれない子が映ってました。飛飛の写真を見ていたら「やる気満万(元気いっぱい)」に見えてきてもしかしてあのままなのだろうか?と思うことでした。。まさか。。。いやでも、あのままでいて欲しい。ひょっとしておしとやかになってるかもしれませんね。
(March 02, 2006 11:35 P)

中山:

こんばんは〜。
「地球ふしぎ大自然」では一年半一緒にいるっていってたので、動物園では繁殖の為に少し早く子別れさせてるのですねぇ。少し可哀相な気もしますが、野生のような厳しさはないし、我慢してね〜っていった所なのでしょうかね。
何にせよ次男君は無事に1歳を迎えて欲しいですよね。
(March 05, 2006 12:18 P)

yo-co:

ぱんまにさん、
ええ?あの爆裂娘フィンフィン嬢にもしかしてお婿さん?
それにしても子供の頃は愛くるしいという表現がピッタリだったタンポポちゃんが
池田動物園に行って連続器物破損犯人(犯パンダ)になっちゃう程
元気バクハツしちゃうとは思いもよりませんでした。
その変化の原因は名前が変わったから?
(March 05, 2006 09:10 P)

yo-co:

中山さん
そうなんです。
とにかく元気に1歳を迎えてくれれば、多少毛皮がハゲハゲになっていようが
何だろうが構わないのです。
どうか次男坊満1歳のお祝いをさせて下さい〜、神様お願い。
でも次男坊の誕生日、知らないんですけどね。名前も。
(March 05, 2006 09:14 P)
:

:

Trackbacks