December 30, 2005

パンダ相撲江戸川場所

江戸川区自然動物園のレッサーパンダ達、三頭同時展示はいつからやっていたのでしょうか。
もしかすると年始の展示に向けて試験的に三頭を一緒に出して、様子を見ていたのかも知れませんね。

オス同士、口を大きく開けて戦意を表しています。
本日何度目かの戦いの火ぶたが切って落とされました。
戦闘開始

と思ったら、呆気なく背後を取られてしまう次男坊。
生後五ヶ月の次男坊では、父親ブナの敵とは言えないですね。
身体の大きさは一見同程度に見えますが、次男坊の手足はまだまだひ弱そうです。
ブナ優勢

次男坊が気になるのか、それとも戦いの行方が気になるのか、しきりに様子を伺うユウユウさん(左下)。
ユウユウ観戦中
ブナ君でさえ頭の上がらないユウユウさんではありますが、オス同士のレスリング中は近寄る事はできないのです。

おお!次男坊が反撃だ。
次男坊反撃
ブナの顔に自分の尻尾を押し付け、ブナの攻撃を防御しています。
偶然尻尾が挟まっただけですが、これを機に戦術を学ぶのだ!

戦場跡に佇む美女
戦いの終わった戦場跡を一人歩くユウユウさん。
彼女の胸に去来する思いは何か……。

この日あまりのことにシャッターを切れずに目をみはったのは、押さえ込むブナの手からやっと逃れようとする次男坊の尻尾の根元にガブッと食らいつき、強引に次男坊を引き戻すブナの姿でした。
それも三度も。
最初と二度目は尻尾の根元、三度目は尻尾の先端に近い所をガップリくわえて、ガガガッと引き戻すのです。
四度目でようやくキンモクセイの茂みに飛び込んでブナから逃れることのできた次男坊でした。

ただ、字面を読むだけだと恐ろしい場面のようですが、直後に自分からブナにレスリングを挑む次男坊を見ると、「もしかして楽しいのかな…」と思わないでもありません。
今のところブナの方が圧倒的に強いので一方的に虐めているように見えるかも知れませんが、ブナはよそ見しながら次男坊の相手をしていたりするので、まだまだ本気ではないようです。

人間の感覚で見ると荒っぽい父子関係ですが、観察する側も人間の感覚に捕われ過ぎずに見た方がよさそうですね。
Posted by redpanda at 12:00 P | from category: 江戸川区自然動物園 | TrackBacks
Comments

げろっぱ:

尻尾攻撃か〜
ユウユウさんは尻尾は攻撃していなかったですよね。
子パンダ君、訓練不足だったなぁ〜
(December 30, 2005 01:11 P)

mikan:

yo-coさん、
初めて投稿させていただきます。レッサーパンダファンのmikanと申します。先日、yo-coさんのブログに影響されて、仕事で幕張まで行く事があったので、帰りがけに江戸川区自然動物園に行って参りました…。その日はブナ君しか登場していなかったのですが、写真でしか知らないブナ君をこの目で見られた感動は言葉にできませんでした!!ブナ君はキュートなパンダですね!!この先、暫くは親子3頭展示が続くのでしょうか…??次男坊とブナ君の絡みが是非見てみたいですし、寂しそうに佇むユウユウさんも見てみたいですし、親子3頭水入らず(?)の光景も是非見てみたいです!!
さて、随分前、風太君のペーパークラフトが話題になっていましたが、(私は途中まで作成し、挫折中…です)クリスマスバージョンや、お正月バージョンも存在するのをご覧になりましたか?羽子板を持つ風太君、なかなかイケてます!
http://www.asahi.com/craft/...
またこちらのブログにお邪魔させていただきます。今後とも、皆様、宜しくお願いいたします。
(December 30, 2005 06:02 P)

えのも:

こんにちは、こんなにも早く3頭展示が始まってしまったのですか。
昨年のロン君vsブナ君対決を、yo-koさんの過去のブログで見せて頂きましたが、ロン君が尻尾の付け根をやられて、痛そうに舐めるシーンが忘れられません。
実は数ヶ月前、動物園に電話でロン君の死因を尋ねたところ、答えたくなさそうでしたが、2匹のけんかで負った傷が致命傷との事でした。そのあと、直接動物園事務所も訪ね、獣医さんに直接会って、お話を伺いたいとお願いしましたが会わせては頂けませんでした。が、昨年のようなことにはならないように、お願いしてきました(年配の男性に)
太っていたので病気もあったかもしれませんが、本当のところはどうなのでしょう・・・心配です。
長くなってすみません。ただ、末永く幸せでいて欲しいという、一心でコメントさせていただきました。
(December 31, 2005 03:10 P)

ぱんまに:

ロンくんは私もすきでした。最初に写真を見たときに、なにこのデブ具合?おこちゃま?という印象でユニークな子でしたよね。まだまだ生きていて欲しかったけど。平川でも腫瘍をわずらっっていたミーミーもとうとう天寿をまっとうしました。20歳でした。皆さんは知らないと思いますが、この場をお借りして少しだけしってもらいと思いかかせてもらいます。
(December 31, 2005 10:34 P)

yo-co:

げろっぱさん
素早い動きでブナの攻撃を逃れようとする辺り、ユウユウのトレーニングの
成果は出ていたようですよ。
あとは上手に小さな木の中に逃げ込めるようになれば、小枝の茂みの中では
身の軽い次男坊の方が有利なので、是非逃げ足も磨きをかけて欲しいものです。
(December 31, 2005 04:54 P)

yo-co:

mikanさま、いらっしゃいませ!
こちらこそ今後とも宜しくお願いします。
江戸川Zooに立ち寄って下さったのですね。ブナ君は見つめてくれましたか。
来年以降、三頭展示の方がどうなるのかは判りませんが
週末は色々と見られるように配慮されているようなので、またここで
レポートさせていただきますね。
お正月&クリスマス版風太くん、ちょっと笑えました。
羽子板に描かれている着物姿のレッサーパンダはチィチィちゃんかしら?
(December 31, 2005 05:01 P)

yo-co:

えのもさん、
書きにくい内容だったでしょうが、詳細を教えて下さってありがとうございます。
同じ轍を踏まないように…、これだけが私達ファンの願いですよね。
一緒に飼われていた雄のレッサーパンダが、一方を死に至らしめた話は
以前にも中国のサイトで読んだ事があり、全く過去例がない話ではないと思います。
私もブログの原稿を作成するにあたり、書かない方がいいかも…と
考える事もありますが、あるがままを伝えることを第一義として運営しています。
特定の人や団体を非難するのではなく、動物たちの周囲にいるニンゲンが
情報を共有して、少しでも動物たちに幸せな環境を構築して頂ければと、
それだけを願っています。
(December 31, 2005 05:17 P)

yo-co:

ぽんまにさん
新たに誕生したニュースは頻繁に聞かれても、亡くなったという情報は
なかなか得る事ができないのが、ファンにとってはもどかしく感じられますよね。
でもそろそろ動物園のありようも変わって来てもいいような気がします。
生きものの生も成長も病気も死も伝える事で、命を学ぶ場所に変わって
くれればなぁ〜って、これが2006年動物ヲタの夢かな?
(December 31, 2005 05:25 P)
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