RedPanda Maniax

微笑みの貴公子

調べ物をしていたら、ちょうど二年前に一頭のレッサーパンダが動物園から盗まれた記事を発見しました。
無事に連れ戻す事ができたから、今こうして語る事もできるんです。

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2003年6月20日の午前１時ころ、千葉県市川市の市川市動植物園で８頭いるレッサーパンダのうちの１頭が盗まれました。
飼育場の金網を破っての暴挙でした。
盗まれたレッサーパンダは「天々（テンテン）」、1998年7月7日生まれのオスです。

レッサーパンダは高地の動物で暑さに弱く、犬などの病気を貰って体調を崩したりし易く、高価な笹を毎日与え続けねばならず、とても個人単位では飼育が難しい動物であることが、当時の報道で説明されていました。

そして盗難から四ヶ月後、テンテン君は市川市から遠く離れた秋田県で保護されたのです。
10月に発見・保護されていたようですが、公には11月中旬に詳細が明らかになり、同時に希少動物の密売に関する記事も様々な媒体で掲載されました。

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動物達の盗難多発の背景には、希少動物ばかりを珍重する動物マニアの増加に加え、インターネット上のオークションを舞台に高値取引される実態が影響しているとみられる、とのことでした。
悪質な密売ブローカーや動物販売業者などにより、盗難→密売→転売というルートで「動物マニア」に売られて行くらしい。
今回の事件の客は、動物販売業者（転売した人）が開設しているホームページを通じて盗難動物を注文した。

テンテンの購入者は秋田県の無職男性（30）、339万円で購入したそうです。
（無職で339万円出してレッサーパンダを闇ルートで購入か…？何者だよ、お前。コイツについては、テンテンを殺すことなくキチンと飼っていたようなので、唯一その点に関してのみ許す。自宅の２階で放し飼いしていたんだって。外出先から帰宅すると自室に生パンダ...、ぐはぁーッ。）

動物園に盗みに入ったドロボウは窃盗容疑、転売した動物販売業者は種の保存法違反の疑いでそれぞれ逮捕、客は種の保存法違反容疑で書類送検とのことでした。
（ダメダメ、そんなんじゃ生温い！買い手のアホも晒しモンにしろや！こういう人種は「動物マニア」なんて呼び方じゃなく、正しく「キチガ○」と呼んでやれ。）

一方、テンテンは健康状態も良好で、公開は2003年11月23日（日）午後１時からと決まりました。
市川市動植物園では事件後、監視ビデオを園内数カ所に取り付け防護柵を設置したそうです。

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秋田まで迎えに行った飼育員さんが見たテンテンは、以前よりちょっと太って、性格が少し図太くなっていたのだとか。
民家の二階での暮らしに馴染んでいたのかな。

2005年の今、市川市動植物園には若者レッサーパンダが四頭いて、
カツオ君（多摩動物公園出身・三歳）のお相手がシンファちゃん（東北サファリ出身・三歳）だから、ナミちゃん（多摩動物公園出身・三歳）のダーリンがテンテン（市川生まれ・もうすぐ七歳）ですね。
ナミちゃんが市川に引っ越して来た直後にダーリンが誘拐された事になるので、本当にテンテンが見つかって良かったね！



テンテン君です（2004年11月撮影）。
ちょっとタレ目のテンテン、いつも微笑んでいるような優しげな表情をしています。
そこで命名「微笑みの貴公子テン様」。ヨン様とどっちがイケメンかな？

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