May 22, 2005

江戸川のレッサーパンダは立ちませんので

スレンダー・ブナ

二週間ぶりに江戸川区自然動物園に行って来ました。
予想は出来ましたが、レッサーパンダの放飼場の前では親子連れが「レッサーパンダ、立てー!」コールを叫んでいました。
案外とお父さんが「立て、立て」と言うんですね。

しかし、ここのレッサーパンダは千葉の風太のように直立&気を付けはいたしませんので、悪しからずご了承下さいませ。
絶対に立たないとは申しませんが、私が見るのは三ヶ月に一回くらい、ブナ君が放飼場内の植物の葉に向かって膝を曲げたまま中途半端に上半身を起こす程度です。

江戸川のブナと千葉市動物公園の風太君は叔父さんと甥という割合と近い血縁関係にありますが、顔も全然似ていないし、二ケ所の動物園はレッサーパンダ放飼場のレイアウトも全然違うから行動も自ずと違って来ます。
そんな訳なので、妻や子が引きこもる一方でいそいそと一頭で営業に勤しむブナ君に直立する事を要求しないで下さいね。

写真は夏に向かっての準備はバッチリ!という、換毛の進むブナ君です。
すっかり細身になって、心なしか涼しげですね。
尻尾をよく観察すると、根元部分の最近生えた色鮮やかな夏毛と、先端部分の白っぽい古い毛が見分けられます。
ああ、ブラッシングしてあげたい。(2005年5月中旬撮影)

ユウユウ

本日唯一撮影できたユウユウさん。
昨年もそうでしたが、暑くなり始めると全く人前に姿をあらわさなくなるユウユウ、単にかったるいだけなのか、それとも今年も妊婦さんなのか。
この写真では、判別できませんねぇ。

謎のパンダダッシュ

三頭全てが室内に入ったと思ったら、爆発でもしたかのように全員が飛び出しました!
写真はボケていますが、これを見るとどうやらブナが「ユウユウちゃん、好きだー」とユウユウを追いかけ、ブナが近寄るといつも叩くor走るというユウユウが猛ダッシュで逃げ出し、何が何やら理解できないロン君がつられて走り出したようです。
左からブナ、ロン、ユウユウさんは尻尾だけ。

丸いロン君

遠くへ逃げたママと追うのを止めたパパを交互に見ながら、「ピィ…」と小さく鳴くロン君。
美形ママによく似たロン君は素材は悪くないのだけれど、また太ったみたいです。
面白いのは皆さん、ブナには「立ってー」と呼びかけるのにロン君には誰も立てと言わないの。
ロン君が太り過ぎて、誰も立つ事を要求しないのです。
何人かの子供が丸々としたロン君を見て「でっけぇ…」と呟いていました。

実際に動物園に足を運んで、本物の動物達を間近に見て、「こいつは大きすぎて立てなさそう」と自分の心で感じる事がとても大切だと思います。
ただ動物を見るだけでなく、自分の中の何かを動かす。
動物園が単なる見世物小屋ではなく、人それぞれの何かを学ぶ場所になるよう願っています。
Posted by redpanda at 11:55 P | from category: 江戸川区自然動物園 | TrackBacks
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