August 26, 2005

レッサーパンダ三姉妹の体操ショー

中国 海峡都市報2005/8/13の記事より

「レッサーパンダ三姉妹、満一歳の誕生日の体操ショー」
玉乗り
(画像クリックでこのニュースのページが別ウィンドウで開きます)

福州ジャイアントパンダ研究センターで昨年生まれたレッサーパンダ三姉妹のニュースは、当ブログでも何度か紹介しています。
母親の育児放棄により人工飼育で育った三姉妹が、このたびめでたく満一歳の誕生日を迎え、体操ショーをお客さんに披露したそうです。
今回は記事の概略のみ、お届けします。

すくすくと育った三姉妹は玉乗りや輪くぐり、ブランコこぎ、木馬乗り、梯子を上って回転などの特技を身につけました。

かつて日本から撮影の依頼もあったものの、実現はしませんでした。
というのも、このようなパフォーマンスは国内外の研究者からの非難を招くものなのです。
希少動物に訓練と演技を強制することは、人道主義ならぬ「獣」道主義と自然な生育に反するという意見があるのです。

研究センター側では、このような適度な訓練はレッサーパンダの免疫力を高め、動物と人とを更に親密にさせると主張しています。
また、レッサーパンダの訓練は難易度が高く、今の所は福州でしか見られないとのこと。

なお二ヶ月前には三姉妹の毛が部分的に抜け落ちるという出来事もあったそうです。
研究員が肺部から未知のジストマ(吸虫)を探し出し、全面駆除することでようやく危機を脱したとのことでした。

すたんだっぷ三姉妹
(中国日報2005/8/12)
思思、貝貝、欣欣と飼育さんの仲良しショット、こぞって募金する人民の皆さん、三頭で輪になってStand up(可愛すぎる)、誕生日ケーキをモリモリ食べる三姉妹、などの写真が掲載・販売されています。

木馬乗り
(中国日報2005/8/12)
こちらでは木馬に乗っている写真を見ることができます。

レッサーパンダの芸の披露については日本でもズーラシアの例がありますが、ズーラシアのデールちゃんの場合はレッサーパンダに元々備わっている動きを芸のように仕立てているものです。
そもそもあれは芸ではなく、「体操教室」という位置づけです。
そして何よりデールちゃん自身が、飼育員さんと一緒に遊ぶような感覚で運動しているのが、観客にも見て取れます。

福州の三姉妹も楽しんで体操しているとのことです。
この子らは人工飼育で人間に慣れ過ぎているので、野生に帰すことはないでしょう。
動物園で飼育される野生動物を人間に慣れさせる必要はないと思いますが、このように特殊な条件の個体に対してならばパンダ達の遊びの延長として芸を教えることに反対はしません。
それを見る機会があれば、もちろん見てみたいです。

でもレッサーパンダは普通に走ったり登ったりしていても見ていて幸せになれるので、芸をなんかしなくても別にいいんです。
Posted by redpanda at 11:55 P | from category: 中国小熊猫ニュース | TrackBacks
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