October 03, 2005

誉めて育てる日本の動物園

動物を見ている時、「あの岩は動物に人気があるな〜」とか「あの木は動物たちのツボにハマッたな」という場所がありませんか?

多摩の岩
多摩動物公園でこの岩の上にレッサーパンダ達が入れ替わりでやってきては涼む様子を見た時、私は「おおっ」と感じました。
「この岩を配置した人、エライっ」
偶然かはたまた計算と熟慮の結果か、更に動物園の誰かがエライのか、デザイナーがエライのか、造園業者がエライのか、誰が偉いのかは判りませんが、とにかく良い物を造ったなと思います。

動物たちに気に入られたこういう場所を集めれば、今後何かしらの施設を作る上で参考になるデータベースになるのではないかしら。
この記事をご覧になっていて動物の姿を紹介する機会がある方々は、もしこんな場所を発見されたら記事にして頂けると嬉しいです。
(いや、私がデータベースを作る気はないですが、いつか誰かの役に立つかなー、なんてね)

夢見ヶ崎の岩
これは2002年4月に夢見ヶ崎動物公園で撮影したレッサーパンダ舎。
中央のレッサーパンダが「ワシ、絶対どかん(移動しない)からなー!」と頑張っている場所が、彼らの人気スポットのようです。

この場面は面白かったんですよ。
頂上の位置を巡ってレッサーパンダがやって来ては、鼻先で突いたり前足を振り回して実力行使に出たりして、三頭が次々に入れ替わっていったのです。
あの場所は随分と好かれているんだなーと、その時印象に残っていたので、今回も写真を掘り出すのに苦労はしませんでした。

レッサーパンダ達の攻防する様子を見せ、楽しませてくれたこの岩山を設計した人・造った人もエライっ!

江戸川の岩
ここは特にお気に入りの場所というわけではなさそう。
でもブナ君は時々ここで前足をキチンと揃えて、人間観察をしています。
この岩はレッサーパンダの姿の良さを引き出すのに、とても役立っていると思います。
ここに大きな岩を配置しようと考えた人もエライッッ!
あ、説明するまでもなく、ここは江戸川区自然動物園です。
…って、いつも見て頂いている方にはブナ君の顔を見た時点で判るかな。

今回、内容を岩で統一したのは、中国のサイトではレッサーパンダの事を「風穏やかで日差しうららかな天気の日には、岩石の上で横になってひなたぼっこをすることから、現地の人々は“山門蹲(山門で蹲るもの)”と呼ぶ」と紹介している記事が多いから。
レッサーパンダというと笹とか竹林というイメージが強いですが、岩の存在もまたレッサーパンダの生息環境と親密な関係があるようなのです。
Posted by redpanda at 10:22 P | from category: Main | TrackBacks
Comments

中山:

こんばんは〜
おお!若かりし時(いや今もまだまだ若いですが)のみんみんちゃんですね!
た・・・多分左の子がみんみんちゃん?
わ〜いありがとうございます〜。
(October 03, 2005 11:34 P)

げろっぱ:

「山門蹲」が読めなかったげろっぱです。
翻訳で、「山はしゃがむ」とでました。
日なたの岩って、夏は熱く、冬は冷たいと言うイメージですが、レッサーには気持ちの良い物なのでしょうね。
先日、初めて真剣に生レッサー見て来ました。
ブナ君を1時間ばかし・・・蚊に2ヶ所さされてました(´∩`。)グスン
(October 04, 2005 09:16 P)

ぴっぴ:

夢見のレッサー達のその場所は今はミンミンちゃん専用と化してます。
岩のてっぺんで「あっち〜〜〜っ」なお顔をしてる事が多いですよ。

そうそうノアちゃんなんですが過去の画像を洗い出してみたらいましたよ!
残念ながら正面向きのお顔が未だに見れてないんですが横顔で見るとブーブーくんに似ている気がします。
と言うか、体を見ないとブーブーくんだと思い込んでいた節が(^-^A

今度それらしきものをアップするので判定お願いしますねm(..)m
(October 05, 2005 02:11 P)

yo-co:

ぴっぴさん
夢見最強パンダがミンミンちゃんなのか、他の二頭が大人な性格なのか。
はやく夢見ヶ崎にも行きたいのですが、その前に赤ちゃんパンダ巡りもしたい…。

ブーブーの顔はああ見えて意外とカワイイ系なんですよね。
ノアちゃんは私も首の後の毛色を見ないと、自信を持って確定できないですが
ぴっぴさん撮影のノアちゃん写真を楽しみにしています。
(October 05, 2005 12:58 P)
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