August 24, 2005

眠るにんげん物語

風太

ねぇねぇ知ってる?
ここの管理人、遂に午前半休をとって映画『立つどうぶつ物語』を見に行ったんだって。
しかも聞いてよ、映画上映中に寝ちゃったんだってサ!

と噂するのは千葉市動物公園の風太くん。
『立つどうぶつ物語』の主役です。
いや、主役と思っていたんだけどなぁ…。

たった70分の映画だったのに、サルを見ながら居眠りし、イヌを見ながら眠り込み、ワラビーを見ながら記憶をなくし、ハッと気付いたら画面には風太くんが。
結局ストーリーが一切なく、ひたすら色々な動物のカワイイ場面だけが切り貼りされていたのが、眠りを誘う原因だったようです。

「立つ」とわざわざ唱うほど全ての動物が立っていたわけではないし、紹介の流れも不自然で、その不自然さを補う為に時々入れられるナレーションも内容が薄っぺらかった。
そう、可愛らしい姿を見られるのは嬉しいのだけれど、内容が本当になかったんです。
本来の生息地とか個体数の危機とか、そういう情報はナシ!

ストーリーがないから、内容を思い出しようがないし、レポートしようもない。
確かに風太くんはメインで最も長時間登場はするものの、ストーリーはないから主役とは言えません。
ただ、映画の公式サイトでわざと書かれていたような下世話な表現は微塵もなく、安心して小学生に見せられる映画ではあります。

風太くんに関しても、映画の公式サイトに書かれている以上の内容は出て来ませんでした。
お父さんが早くに死んじゃったことも、お母さんが現在妊娠中のこともナレーションで語ったのみ。
(………日本平動物園の公式サイトをご覧になると判りますが、風太くんの弟妹に関しては複雑な心境です)

期待したロンロンもテレビで見たニュース映像と大差なし。
もちろん近場に住む伯父さん↓なんて蚊帳の外。
ブナ
(カヤの外のパンダさん↑、最近にんげん達に対する興味が高まってきている模様ですよ)

ただし、チィチィちゃんが出て来る場面では映像が俄然面白くなりました。
丸太梯子の上にお行儀良く座って毛づくろいをするチィチィちゃんに、背後から「あそぼー!」と抱きつく風太くんとか、二頭一緒に梯子から転げ落ちて、慌てて体勢を整えたチィチィちゃんが植えこみの中で立ち上がって威嚇したり。
餌場から落ちた笹をチィチィちゃんが寝転がって食べていたら風太くんが近づいて来て、ちょっとだけチィチィちゃんが警戒のそぶりを見せると風太くんは大きく回り込んで反対側から笹に近づいたり。

映像の中のチィチィちゃんは尻尾が太かったので、超ブームが一段落した頃に撮影されたのかもしれません。
また、映画の中で屋根の上に乗っていたの、あれはチィチィちゃんの方だよね?
尻尾が長くて黒い方が屋根の上にいたもんね。
涼しくなったら,屋根の上のチィチィちゃんが見たいなぁ。

ナラお母さんとチビ風太の映像は日本平動物園の公式サイトで見ることができた動画と同じものでした。
ナラの顔のアップくらい出してくれても罰は当たらないと思うんだけどなぁ。

あまり良いことは書いていませんが、この映画がビデオになったら…三千円以下だったら買う。
居眠りするフェネックを鼻先で突っつくアルマジロが激烈カワエエ。
(また何か思い出したら、記事を書き足すかも知れません。映画の内容が切り貼りだから、こちらの記憶も断片的なのです)
Posted by redpanda at 11:59 P | from category: Main | TrackBacks
Comments

yo-co:

りおさん、
確かにあの映画は家族で集まってお茶でも飲みながら
ワイワイガヤガヤと見るのにちょうど良いですよ。
一種類一種類の動物の映像は悪くないのに、真っ暗な中で
何のストーリー性もなく連続して見せられると
どんな可愛いもの愛好家でも睡魔に襲われると思いました。
(August 25, 2005 12:11 P)

yo-co:

中山さん、
ホントです。最初っから潔くDVDで出してくれれば、世間の喰い付きも
多少は違ったのではないかしら。
部分的にはかなり愛らしい動物達の姿が見られたので、
このままこの映画が忘れ去られるのも勿体ない気がします。
是非DVDで発売して欲しいものです。
チィチィちゃんに抱きつく直前の風太くんの表情は秀逸!
瞳をキラキラさせて表情を輝かせて、見ている側にも
「これは何かしでかすぞ」という予感を感じさせるものでした。
(August 25, 2005 12:23 P)
:

:

Trackbacks