March 04, 2005

大人のための動物園

応募者170人の中から抽選で選ばれた15名のみが参加できる、多摩動物公園の講習会『大人のための動物園〜変わる動物園』へ、休暇を取って行って来ました。
折しも天気は未明からの雪で、寒いわ不便だわ、散々なコンディションでしたが、講習会は決行されました。
雪の多摩

講習会の内容は少しずつ書いていきますが、今回の参加者(11名しか来なかった)の数人が「大人のための」と銘打たれた事に興味を持って受講を決めたとのこと。
私もその中の一人ですが、どうしても動物園は「子供のための場所」というイメージが払拭できないため、動物園に行く事を恥ずかしく感じてしまいます。
それは何故か。

それは動物園の歴史を学べば、納得のいく答えが見つかるのです。
欧米では動物園は王室・貴族のコレクションから学術目的の施設へと役目を変えて現代まで引き継がれているのに対し、日本では国威発揚のプロパガンダとして発足し娯楽施設の一つとしてとらえられているのです。

日本人の動物園に対する考え方が、学びの場でなく見せ物小屋的な遊びの場であるということが、動物園を子供のための施設という印象にどうしてもしてしまうのでしょう。

世界動物園機構は1995年、四つの行動計画を制定しました。
1.野生動物保護計画の生息地内と生息地外の協力関係を築く
2.国際的なネットワークをつくる
3.動物の福祉を改善する
4.市民への環境教育を行う

日本人の動物園観とは大きくかけ離れていますが、それぞれの項目に付いて来週から少しずつ書いていきたいと思います。

なお、写真を撮影した時は正午近くなり、既に雪は止んで木の枝の雪が爆弾のように頭上に落ちて来ていました。

18:20:00 | redpanda | | TrackBacks