May 08, 2005

動物園では親の解説が重要

May.2005

見に行く毎に換毛が進む江戸川のブナ君。
「カワイイけれど毛が抜けていて可哀想」と言う子供に、その子の親が「いまは毛が生え替わる時期だから、もう少しすればいつものように丸々になるのよ」と説明していた。

Brava!!!お母さん!
その通りです。

動物園に頻繁に行くようになり感じた事は、子供の言葉に対する親の受け答えが貧弱だという事でした。
横浜のズーラシアで毎年秋頃(かな?)開催している勉強会も、参加社者を子供だけではなく親子で募集している理由は、「親をにわか解説員に仕立ててしまおう」という目論見があるからではないか、と私は睨んでいます。
「寝てるだけ」とか「姿が見えない」「臭い」だけでなく、子供が動物に対して感じた事を、更にイメージを膨らませる事ができるよう親御さんがフォローしてあげられれば、動物園はもっと魅力的な場所になると思うのです。

江戸川区自然動物園は入場無料だから、地域の方々が散歩ついでに通り過ぎたりします。
冒頭に登場したお母さんは特に観察眼の優れた方だと思うのですが、動物たちを普段から何となくでも見ていれば、いつの間にか動物たちの変化に気付く人もいるようです。

これこそ街の小さな動物園のありかただと思うし、そうやって微妙な変化を見守られて愛着を感じて貰って、ブナ君達は「オラが街のレッサーパンダ」になっていくのでしょう。(2005年5月上旬撮影)

13:53:00 | redpanda | | TrackBacks