October 14, 2005

寧々さん、安らかに…

寧々1

多摩動物公園のレッサーパンダ、寧々さんが10月12日(水)に亡くなりました。
老衰だそうです。(東京都広報サイトより)

寧々さんは9回16頭を出産した“伝説のレッサーパンダ”です。
2000年には6年連続で計10頭を出産した繁殖の功績を認められ、功労動物表彰も受けています。



アサヒコム「風太のおばあちゃん永眠 多摩動物公園

報道では「風太のお婆ちゃん」と紹介されているものが多いですが、江戸川Zoo的に言えば「ユウユウのお婆ちゃんでロン君のひいお婆ちゃん」ですよね。
と言うか、寧々の子供と孫とひ孫全部合わせたら何頭になるのでしょう?

「お葬式には親戚全員が集まって…」とか言ったら、日本中のレッサーパンダが多摩に向かって大移動になっちゃう。
寧々はそんな凄い存在のレッサーパンダなのです。

寧々2

寧々のエピソードで最も面白かったのが、茶太郎の命名式に参加した時に飼育係さんが語ってくれたお話です。
確か「レッサーパンダは自分の名前が分かるの?」というテーマで話していたと思うのですが、寧々がリンゴを食べている横で飼育係さんが遠くのブーブーに向かって何度も「ブーブー!」と名前を呼んでいたそうです。
そうしたら寧々が飼育係さんにリンゴを投げつけたんですって。

「なんでアタシの名前を呼ばないのよ!」って怒ったのかなぁ。
16頭も子供を産んだことがクローズアップされる寧々ですが、こんな感情豊かなレッサーパンダだったんですね。

寧々お散歩

「11日夕方に寝室に入ってから食欲が無く、12日朝、飼育係が様子を見に行ったところ、死亡が確認された。(アサヒコム10/14記事より抜粋)」
とのことで、病気で苦しんだりすることなく亡くなったようです。
末っ子のノアちゃんを一人前に育て上げて、後顧の憂いもなくなったところで安らかに亡くなるって、人間にとっても理想的な逝き方のような気がします。

三枚目の写真は左端にノアちゃんの鼻先が写っていますが、よく寧々の後ろに付いて歩いていたノアちゃんだけは、今もお母さんを探しているかも知れませんね。
寧々のお葬式はやらないかな?来年の動物慰霊祭でお見送りするのかな。
Posted by redpanda at 04:16 P | from category: 多摩動物公園 | TrackBacks
Comments

「か」な人:

寧々さんは、福岡の丸々のお姉さんなので、
一度、会いに行きたいと思っていましたが・・・・・。
(October 15, 2005 02:22 P)

中山:

こんばんは
本当に残念です。
今までありがとう、ゆっくり休んでね。
(October 15, 2005 07:58 P)

Tom:

yo−coさんの文章を読んでいて涙がボロボロ出ました。レッサーパンダへの愛情が溢れていて…。
末っ子のノアちゃんを立派に育て上げ安心して天国に行けたようですね。寧々ちゃんのご冥福を心よりお祈りします。
(yo−coさんが下でお知らせして下さったポチタマでレッサーパンダの赤ちゃんの可愛い映像を見る事が出来ました。産まれた頃は白いんですね。)
(October 15, 2005 10:27 P)

ぱんまに:

リンゴ投げ事件はネネさんでしたか。あの話は笑ってしまいましたけど、レッサーにも感情があるのでは?と思ったことでした。あの人格者コロコロのお姉さんということも感激ですね。
私達にかわいいレッサーを残してくれてありがとうと言いたいですね。ゆっくり休んで欲しいですね。
(October 16, 2005 11:09 P)

えのも:

はじめまして、私もyo-coさんの文章に涙しております。10月8日に多摩レッサーを見に行きましたが、その時の寧々は割と元気に歩いていました。ノアちゃんの頭や顔をなめてあげて、とても優しいお母さんでしたよ。
甘えん坊のノアちゃん、これからは立派なレディとして逞しく生きてね、がんばれ!
(October 17, 2005 12:30 P)
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