July 25, 2005

「かまどの地」でも野良レッサーパンダ

中国のニュースサイト、newsphoto.com.cnで掲載された記事から
(ニュース系サイトは掲載期間が短い上、このページは表示まで数分間を要します)

newsphoto.com.cn
▲当該サイトの画面キャプチャです。
小さく見える画像の左上から、(1)樹上で怯えるレッサーパンダ、(2)珍しそうに見上げる村民達、(3)動物園のスタッフが麻酔を準備する、
下段左から、(4)落ちて来るのを受け止める為にマットを広げるスタッフ達、(5)レッサーパンダが落下する瞬間、(6)動物園のスタッフがレッサーパンダを捕まえた。

以下、丁寧に翻訳している余裕がなかったので、本文記事の概略のみ。

2005年7月19日に中国は重慶、民家の庭先でレッサーパンダが見つかりました。
犬に吠え立てられ、高い樹の上に登ってしまい、危険なので人間では捕まえに行く事ができません。

そこで重慶市動物園の飼育員が呼ばれ、約1メートルの金属管と麻酔入りの注射器が準備されました。
注射器にはそれぞれ0.6ミリリットルの薬が入れられ、その量は即効性があり、しかも生命には危険のない量です。
更に落下時の怪我を防ぐ為に、樹の下には安全マットが広げられました。

二本目の注射器が命中し(たらしい)、樹の下の四名のスタッフがマットの位置を調整し、レッサーパンダを無事に捕獲しました。
飼育員によると、彼は吹き矢の妙技を磨く為に四年間を費やし肺活量を鍛え、注射器を金属管を使って吹き、有効射程距離は10余メートルに及ぶといいます。

重慶は高温多湿でレッサーパンダにとっては致命的ともいえる環境です。
ここ数日の気温は人間にも耐えられないほどで、このまま放っておくとレッサーパンダは熱死する可能性が高かったのです。
この大人のレッサーパンダは違法に運ばれて来た可能性が高く、更なる調査が必要です。

ここから管理人の感想。
重慶という都市は、武漢、南京と並んで「中国3大かまど」と呼ばれる、暑苦しい気候です。
無事に捕獲できて何よりでした。

しかし、多いですね。
違法運搬のレッサーパンダ。
見つからない所で、この何倍の個体数が違法に取り引きされているのでしょうか。
ジャイアントパンダばかり大騒ぎしてないで、この小さい方の違法捕獲&違法取引も少し問題にして欲しいものです。

一方、毎度の事ながら、飼育員さん大活躍です。
彼の「吹き矢」技は出番が多いのでしょうか。
吹き矢のニーズが高い飼育員さんって、普段どんなお仕事をされているのかしら。
Posted by redpanda at 12:53 P | from category: 中国小熊猫ニュース | TrackBacks
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